古民家DIYストーリー 其の1
空き家古民家DIYプロジェクトのスタートから完成までの全貌をお見せします。
室内の不用品廃棄・移動
食器、服、本、そのほか生活で必要なものがたくさん残されており、使えるものと廃棄するものを仕分け、移動しました。
人が住まなくなるとホコリが溜まったり、サビが出ていたり、何かしらの虫の卵があったり。目に見えるところは全てキレイに取り除きました。
剥がし
畳を剝がすと床材にシロアリがかじった跡がありました。柱にもかじった形跡が・・・
養生
まずは土台である床から再生させるため、壁を養生シートで保護しました。
火災報知器設置
火災報知器の設置を業者の方にお願いしました。
床下の状況確認
畳をすべて剥がしたあと、完全装備したカメラマン山元はモグラのように床下に潜り、状況確認をしました。
柱が土台にしっかり固定されてシロアリによる食害の影響は大してありませんでした。
ペットボトルや空き缶などのゴミがたくさん溜まっていました。
シロアリのしわざ
床下の状況が確認できたところで、次は床上作業へ。
人間にとって木を食べるシロアリは憎き害虫ですが、樹木を食べることで植物性たんぱく質を動物性たんぱく質に変化させることができるシロアリ。実は自然界での植物連鎖において重要なポジションに存在しています。
床材の切断
のこぎりで床材を切断しました。
シロアリに食べられた木材に向かって「折れずに生き残ってくれてありがとう(涙)」と心の底から伝えました。
不要な木材や床下のゴミは撤去しました。
高温多湿な奄美大島、ハルの家を再生させるうえで苦労したのは湿度対策。
一晩床下に置いていたブルーシートは雨が降ったように水分が付着しています。
水平線測量
床材を取り除いたあとは水平線を取るため水糸を張って測量しました。
緻密な設計と計画が必要です。